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ギンカクラゲを探しに。1回目。
とは言いましたが、これは嘘で、実際は他の生き物探しに行きました。
その日はとても天気が良く、夏の大潮ということで、まぁ何かしらみることができるだろうということで、とある磯へ。
が!なんもいない・・。いつも見れるあれやこれやも姿がない。
なんじゃこりゃ、今日はダメかねぇ・・と思い磯を渡っていると、磯だまりに大きめの円盤が浮いていました。
おおぅ。ギンカクラゲ。しかもまぁまぁ大きい。
ということで、流される心配もなさそうなので、観察開始。
しばらくすると、触手をおおっぴらに開いてくれました。
今まで、磯だまりでニューストン(水面を生息の場とするいきもの)タイプのクラゲを見つけたことは何度かあるのですが、タイミングが良かったのでしょうね。偶然とはいえ嬉しい。
ここにいるなら他にもいるなと思い、近くのゴミが溜まっていそうな場所を探してみました。
すると、小さいのが寄せては返されていました。
水に入りながら、ちょこちょこ私の最強アイテムおたまで拾って集めていく。
おたまは、網と違い直接ダメージを与えずに掬えるので大変重宝します。
ついでに、大きな豊年杓(要は肥溜め用のひしゃく)なども使います。これまた便利なものですが、流石に背負って歩き回るのはちょっと恥ずかしいので先だけ持って使っています。
なんだかんだでたくさん集めてみると・・・・。
めちゃ綺麗ですね〜。自分の影が入っているところと日が当たっているところでネガポジみたいに全然表情が違って見えます。
結局この日は、散々探しましたが、大きいものは最初の一つしか見つからず、帰宅とあいなりました。
注意:ギンカクラゲも刺胞動物です。触手に毒を持っています。そんなに強い毒性ではありませんが、アレルギー反応を引き起こす可能性がありますのでそのような体質の方は観察するだけにとどめましょう。また、捕まえるときには、バケツのようなもので水ごと救うようにしましようね。
それと、くれぐれも良い子はマネしないでね!。
ギンカクラゲを探しに。2回目。
数日後、似たようなタイミングならいるかも。と思い再訪してみました(今回は本気)。
で、行ってみると前回の場所にはおろか、他の場所にもなんもいない・・・。ゴミも浮いてないし・・・。
海の状況が変わってきているのかな、数年前にみることができた、いきものもとんと見かけなくなりました。
もう他のいきもの探そう。と思いうろうろ。1時間ほどして、だいぶ距離も離れたところまできたときに磯ぎわの海面に一つ浮いているのを発見!。
まだ、接岸してなかったのか?周りをみると複数浮いている。しかも大きい。
やった!とスマホを取り出して撮影しようとするも、バッテリーぎれ。・・・。(あるある)。
まぁ、こういうもんなので速攻諦めて、ザブザブ入りながらまぁまぁの数を採取することが出来ました。
※バッテリー切れは撮影時に致命傷になるので、予備を持つのが良いと思うのですが、使わないでバッグなどに入れっぱなしだと塩水でやられるのか、炎天下に晒されるのか、バッテリーがフグのように膨らむことがあり、大変危険です。また、水中に落とすなどは最悪爆発するので、きちんと防水袋などを利用しましょうね。
ということで私はバッテリーをあまり持ち歩きませんけど。
ギンカクラゲはとっても素敵。
帰宅して、写真を撮影。ここでもおたまが大活躍。タイミングよく開いてくれているのを見つけてはそおっと掬っての繰り返し。
でもとてもよく開いた写真が撮れました。
青い、いきものが大好物の私としては”さいのこう”なのです。
撮影後、いくつか大きい個体は特製つけだれにインしました。
そしてギンカクラゲを食べてみた。
せっかくなので、残った個体を茹でて食べてみることにしました。
沸騰した塩水にクラゲを放ちます。
入れてすぐに触手部分がオレンジに変わり、すぐに感触体(円盤の外側)あたりが紫色に変色、円盤(気泡体)部分はベージュ色に変化していきます。
おお、なかなかこれはこれで綺麗だな。と思った次の瞬間。え?、なんか緑になってきてる・・・。
中身(大栄養体と呼ばれる部分)の色が円盤に染み出してくるみたいで、カニ味噌のような色に・・・。
茹で上がる前にはあの綺麗な姿から想像できないようなものに変わっていました。
とはいえ、せっかく食べるために茹でたので温かいうちに食べましょう。ということで実食。
茹でたてなのであつあつです。
スプーンで軽く掬ってみると、簡単にとることが出来ました。
見た目はかにみそそっくりで思っていたよりねっとりしてます。
早速一口。
おおっ。予想を裏切る展開。
コリコリ感はほぼなし。むしろ柔らかい。味も予想に反して不味くない。(カツオノエボシの時のようなクラゲ感は少なくともない)。カニのタンパク質が固まった味近いかも。あ、でもちょっとだけ渋みがあるなぁ。
次は丸ごと食べてみよう。
味は変わらないのですが、円盤部分は想像通りカニのエラのようにクチャクチャしてずっと口に残っているため台無し。
こんな感じでした。
またたべるか?と聞かれたら年1回くらいなら食べても良いかなと思ったのですが、一点だけ採取時に気になったことがありました。
採れたところにはかなりプランクトンが湧いていました。
それがたくさん触手についていたのでひょっとしたら、味や、色の変化にも当然影響があるだろうなぁ・・。
次に食べるときは影響の少なそうなところで試してみよう。その時はまたこのブログに追記していきたいと思います。
注意:もし食べる機会があったら、(あまりないと思いますが)、水面で浮遊しているいきものなので、どんなものを巻き込んでいるかわかりません。味も状況によって全く違うことも考えられます。試すときはあくまでも自己責任で。
2021/11/17 追記:浮遊物が少ないところで採取したものを食べてみました。
幸いなことに、全く違う環境で採取することができました。
今回はサーフで採取。
見た目は変わらないけどさてどうなるか。
まず、見た目がだいぶ違いました。
茹でている際の色の変化も見られず、以前おいしかった大栄養体の部分が画像の通りかなり収縮している。
おまけになんだろこの深緑色は・・・。
あんなにスプーンで触ると崩れるほど柔らかかったのに今回はしっかりしている。(嫌な予感)。
ともあれ、お味はどうか。
まず一口。
「うぇぇぇぇぇ。なんだこれは。」
以前食べた時のような柔らかさは全くなく、謎の歯応えが・・・おまけに噛むとまるでゴムを噛んだ時のように歯に当たりキシキシする。
苦味・渋みもあり、めちゃくちゃまずいではないですか。
崩してみると大栄養体の部分がマーガレットなどの花芯のように放射状に固まっている感じ。
「これは・・・、無理」。
前回懸念していたことが的中。その環境によって味がだいぶ違うことがわかりました。
どんな生き物でもその生活環境で美味しい美味しくないはあると思いますが、実際に試してこうも違うと簡単に美味しいと言ってしまうのもどうか?と考えさせられました。
次はまたやるかもしれませんが、もうやらないかもしれません・・・。
特製つけだれのゆくえ。
さて、特製のつけだれにつけていたものはどうなったかというと、またしてもあれやこれや、やって以下の通り。
ゼリーよせにしました。とってもプルンプルンで良い感じ。
しかし残念なことに、最初はとても綺麗な発色で見た目も良かったのですが、時間の経過とともにやはり色が徐々に抜けていくようです。
うーん残念。
今後はこの辺りをクリアにして行けたら良いなぁと思います。多少別のアイディアはあるのでまた探しに行かなくちゃ!。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございます。
また見てね!(おわり)。
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