祝一周年。アオミオカタニシ。

軟体動物

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2020年12月16日。

ちょうど一年前。とあるきっかけでアオミオカタニシを手に入れることになりました。

南西諸島に住むヤマタニシ科のとても綺麗なカタツムリです。

長期飼育は非常に難しいと聞いていたのですが、最近何を食べるかがわかったこと、自宅の室温は25度設定で通年同じ温度なこと、餌の確保も可能そうだったので飼育してみることに。

10匹ほどをお迎えしました。

めちゃめちゃかわいい。

アオミオカタニシは普通のカタツムリと違い、ツノの先に目があるのではなく、根元にあります。

また、美しい緑色(中身が緑で透けて見える)でコントラストが非常に綺麗な上に、見た目がまるでマリオに出てくるメットにツノをつけたみたいで、おまけに目が点な生き物と否応なく可愛くなるのでズルイいきものです。

さて、目指せ長期飼育!。

餌の確保。

まずは餌を安定して手に入れられるか?ということですが、葉っぱの表面につく”すす病”や”うどんこ病”などを食べるということが近年判明したようで、早速近くのある方と交渉させていただき、葉っぱを定期的に分けていただけることに。

※ちなみにすす病はカイガラムシなどの排泄物にカビが生えた状態で葉っぱの表面上がすすが覆ったようになる病気です。

あんた背中が煤けてるぜ。

葉っぱの表面に付着している黒いしみのようなものがすす病(カビ)。

実は表面についているだけで、よく洗うと落ちます。

飼育環境。

次にどんな感じで飼育しょうかな?と考えたのですが、這っている姿を見たかったのでクリアな筒状のケースを包材店にて購入。

上部に千枚通しで穴を開け、下に水苔を引きそこに餌の葉っぱを立てかけるようにして、カルシウム不足を解消するためコウイカの甲を入れて飼育を開始しました。

とりあえずこんな感じで飼育開始。すでにすすが綺麗に食べられていますね。

しかし、大概の葉っぱの裏にはカイガラムシがついており、しばらく放っておくと中で大発生!となってしまいました。

そのため、天井部はさらに水切り袋(ストッキングタイプ)を被せて逃げ出さないように変更。

おまけに想像以上の食欲で、糞が大量に出るため、洗浄をまめに行わなくてはならなかったため、餌の元がカビなので、あまり不衛生な状態も良くないなと、水苔ではなくキッチンペーパーへ変更することに・・・。

糞の状態がわかりやすい点や、湿り気の度合いもわかりやすくおすすめです。

※陸生の貝な点(吸虫など寄生虫の懸念)。や、カイガラムシが飛散することも考えて、容器の洗浄については都度、熱湯消毒するなどかなり気をつけて行っております。

あっという間に半年経過。

最初は、長期飼育はできないのか?と覚悟していましたが、想像以上に丈夫で、定期的な洗浄と餌変えを繰り返していれば特に難しいこともなく一つも落とさずに順調に飼育できていました。

ここまでは順調に飼育できてたのになぁ。

ただ、うどんこ病も食べるのかなと思ったのですが、あまり食べている雰囲気はなく、すす病も樹種を選ぶようで柑橘類の葉がお好みのようでした。(意外とグルメなのねぇ)。

他にも、成長したからなのか?落下したものなのか?殻にヒビが入る個体もいて、これどうなるんだろう?と気になって撮影・・・。

ぬおっ!!。

なんかすげぇの見た。(タイムラプスで撮影)

なんと見事に脱ぎ捨てていました。

”あなた緑色のお肉はみ出てますよ!”。

片方がこんな感じ。

殻は中心からちょうど真っ二つに割れていました。

割れ方がたまたまなのかなんなのかはわかりませんでしたが、とにかく自然界でもこのようなことがあるのでしょう。

うーん面白いなぁ。

突然の死。

と、しばらく安定して順調に飼育できていたのですが、ちょうど9ヶ月を過ぎた頃、事件は起こりました。

まず一つ目の個体が落ちて、寿命かな?と思ったのですが、その後一晩でほぼ全滅。

残った個体は僅かに一つ、、、。

考えられるのは餌?(すすがついているくらいなので農薬は想像しづらいですが雨の影響も捨て切れず)。

良くないカビでも繁殖したのか?。順調だっただけに結構ショックでした。

急いで別のところの餌に切り替え環境ごとリセットを行いましたが、結局、未だに原因はわからずじまい・・・。

仕方がないので、肉抜きして特製つけだれへ。

そんなこんなで一周年。

幸いなことに、その残った一匹は餌を食べていなかったのか、全く影響がない感じでした。

ここで残ったこいつをどうにか生かさねば。

その後は餌を入れる際は、軽く水で洗い流す。さらにケースの洗浄もまめに行うなど、この個体を生かそうと、どうにかそれから4ヶ月・・・。

長生きしてね。

今でも元気。うちに来てから今日で371日。ちょうど一年が経ちました。

たった一匹になってしまったけど、これからも長生きしてほしいなぁ。

餌の状態はなかなか確認できませんが、できる限り良い状態のものをあげるようにできたらなと思います。

それと、もし飼育を考えている方がいれば何か参考になれば・・・。(あんまりならないかもしれませんが)。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございます。

いきもの。っていいですね。(おしまい)。

参考文献:九州の貝

コメント

  1. 虚無子 より:

    すげー!!!
    脱ぎ捨てるんですね?!?!
    その後ってまた殻が作られてくんですか??
    すす病も初めて知った…
    あれカビだったんすね…
    洗うと落ちると知ってびっくり…w

    • ペン より:

      結構しっかりした硬い殻なのでなんとも言えないですが、見ていると徐々に積層していくようです。

      本来の環境なら歩いているうちに削られたりして形成されるのかもしれないですね。
      自分もびっくりしました。

      すす病は結構当たり前に見かけるのですが、飼育しなかったらこの事に気が付きもしなかっただろうなと思います。

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