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釣りの前の日ってワクワクするよね。
よく船釣りもするのですが、釣り船の出船時間に間に合わないことが多く、前日から生き物探しをして時間を潰しています。
前日はワクワクすぎて寝ることがあまり出来ないのもあり、自分としては好都合なのですが、おかげで徹夜の状態のまま船に乗ることが多く、家に帰ってくる頃にはクタクタでそのまま仕込みをしたら即死亡寝落ちしてしまうことがよくあります。
船酔いしない体質なのは両親に感謝しかない。
その日は翌日のタチウオ釣りのために前乗りしていたのですが、あちこちランガンしていると、テズルモズルさんが岩に固着しておりました。
「どうやって捕まえよう、出来たら綺麗に捕まえたいな」。とあれこれ頑張って無事捕獲。
大きめの個体と小さめの個体二匹を持ち帰ることにしました。
このテズルモズル(おそらくサメハダテズルモズル)。クモヒトデの仲間なのですが、どうしてこうなった感が満載です。
触手の触った感じは、なかなかに硬く、ヒトデらしさがありますが器用にうねうねと動きます。
そのまま船宿に置いておくのも熱い最中なので、途中でスチロールケースを購入し、そのまま船に持ち込んで定期的に水替えをすることに。
無事に釣りも終わり沖上がりに中身を確認してみると・・・。
げぇ!。絡みまくっている・・・。
小さい方が、大きい方に複雑に絡んでいるようでとんでもないことになっていました。
仕方ないので、このまま持ち帰ることに。(海水たっぷりで非常に重かった)。
テズルモズルを食べてみた。
家に到着する頃には結構弱っており、せっかくの大きい個体、まぁあれなので食べてみることにしました。
多少折れながらも外して、お湯を沸かして、ぽいっ!。
みるみる水が茶色に変色して収縮していく。
うおー。湧き上がるサポニン。界面活性作用で鍋が綺麗になるかな?。
ヒトデに関しては以前、クリオネを捕まえに行った際に、ついでになんか釣れないかなと、釣り糸を垂らしたのですが、一晩やって釣れたのはマヒトデ一匹。ということがあり(+一匹は掬いました)。
それを持ち帰り、友人達と一緒に食べたのですが、一匹は美味しいと感じられ、もう一匹は・・・というモヤモヤした記憶があります。(原因は完全に鮮度落ちだったと思われるので、この手を試すには生きた個体でないとダメな気がしていました)。
ま、クリオネも食べたんですけど・・・。それはまた別の機会で。
「今回は生きているし、十分期待できるな」。
茹であがりを確認して5本の足を切り取り半分に割ってみると、確かに卵巣はウニっぽい。半分に割るとオレンジ色の卵巣が見えます。
さて、実食。
うーん。微妙。確かに口の中はまったりしていて濃厚な感じはあるけど、旨味はあまり感じられない。
味も薄くおまけにサポニンが抜けきれていないのか、若干の渋みも。
ウニっぽいといえばそうなのかもしれない(例えるのが難しいので強いていうとなのでしょう)けど、美味しくも不味くもなく、今、記事書いていて思い出せないくらい薄い印象なので、改めて今後も食べなくて良いかなと私は思いました。(塩気が足りなかったのも影響しそうですが)。
マヒトデの方が味は上だし、あんな大きい体の割に、食べるところが小さなスプーン山盛り二杯程度なのもどうなんだろ。
これ以来、見つけても大きい個体は採らず、小さめのものを一つ持ち帰るようになりました。
まぁまぁ見つかる。
その後も目が慣れたことでちょいちょい見つけることができるようになり、手頃なサイズのものを持ち帰り撮影したりしています。
小さい方が、食べることもあまり考えることもないし折れたりさせることもなく扱いやすいので自然とそのようになっていったのが正直なところ。
ランダムな動きがとても魅力的で、何度か飼育を試みましたが、最初はなかなか安定せず、弱った個体は特製のつけだれ行きになりました。
ですが、なかなか面白い標本が作れます。
試行錯誤ですが、やってみると非常に面白いです。
で、今は何してるかというと。
現在、友人の家の水槽で育てているのですが、意外と安定しました。
特段餌も与えていないのですが、ハナオコゼ(順調に生きていても餌を食べなくなり、大体11月くらいにお亡くなりになります)。がいた水槽に入れて置いたところ、元気に生活しております。今のところ3ヶ月くらい。
ライブロック周りにいる何かを食べているみたいなのですが、何を食べているのかは不明。
夜行性なので、明るくすると極端に動きが鈍くなるようです。
なかなかに奥が深い いきものです。うまく成長してくれると良いな。
それと、テズルモズルに住み着くエビ(テズルモズルエビ)や他の寄生虫などもいるようなので、いずれ見つけられたらと思います。
ところで肝心の釣りは?
釣れました。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございます。
いきもの。っていいですね。(おしまい)。
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