食べれるとか聞いていたけど、食べた記録がないみたいなので食べてみた。ヤドカリイソギンチャク。

イソギンチャク目

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いつものように。

いきもの探し。と、ある場所にケスジヤドカリがおりました。

普段よく見かけるのですが、今回はいつもと違って、とっても大きい上に見事なヤドカリイソギンチャクが3つもついておりました。

なかなかの迫力。

よじよじしているが、”コレは歩くの大変そうだな”。

”つか、食べた話聞いたことないなぁ”。

”ベニヒモイソギンチャクの記事は読んだけど、ヤドカリイソギンチャクはどっかに記事あるのかな??”。

などと、妄想を膨らまします。

”よし、食うか”。

と言う事で、うちに連れ帰りました。

帰宅して水槽へ。

ヤドカリイソギンチャクは何気に日本国産種で、学名にもジャポニカの文字(Calliactis japonica)が躍ります。

早速、家に帰って水槽へ。かなり大きくて扱いに困ってしまうが、食べることを目的としたので仕方ないですね。

一つだけを残して残りの2つは食べることに。

まぁ。立派。

さっそく貝殻から剥がす。

ヤドカリイソギンチャクは体を刺激続けていると剥がれやすくなるらしいので、(本当か?)。

早速、剥がしをやってみました。

水槽に入れて密着部をマッサージ。

刺激を与え続けていると少し時間が経った頃、”おおお!”。 剥離してきました。その頃には接着しているのは端の部分だけで、真ん中部分はくっついていない状態に。

ちょっと剥がれたので、そこから焦らずじわじわ剥がしていきます。

途中まで行くと軽く持ち上げるだけで、簡単に綺麗に剥がれます。

裏側。簡単に着いているのね。

なかなかに楽しい。

剥がす感じは、ぺりぺりと端のほうからはずれていき、外れたところを確認すると中は凹んだ状態になっていました。中はツルツルでなかなか面白い感触です。

全て、剥がし終えた後に、とりあえず、別にして観察してみることに。

最初に剥がしたものをタイムラプス撮影。

色気はないですが、かなり面白い。

それと皮が硬い!。大きいものはホヤの皮ぐらいのしっかりした硬さがあり、もう一つは普通にナマコくらいの硬さ、と大きさによって違いがありました。

大きい方はしっかりし過ぎていて食べれるかな?と一抹の不安が・・・・。

最大サイズは高さ10センチメートル、幅6センチメートルぐらいになるらしいのでこれは最大級に近いかも?。

大きい方。かなりしっかりしている。豹紋が凄いですね。

水面に浮かせても綺麗に触手を伸ばします。

浮かせた状態。

意外と丈夫な いきもの なのかもしれないなと思いました。

調理開始。

で、一通り観察できたので調理へ。

注意:どんなものを巻き込んでいるかわかりません。味も状況によって全く違うことも考えられます。試すときはあくまでも自己責任で。

まず、すごくヌルヌルで硬くなっているのですが、気にしないでカットしていきます。

が!、滑る上に硬過ぎてなかなか切れない・・・。

ハサミの方が良かったかも・・・。

割ってみると中々に生臭いです。白色の細い槍糸が見えますね。

軽く洗ったら、そのまま沸騰したお湯にドボンするとみるみる収縮します。

※茹で汁の色の変化はありませんでした。

小さくなっちゃった。

で、サッと茹でたら冷水にさらします。

表面を覆うヌルヌル。

次に表面のタンパク質が凝固しているので綺麗に筆で洗っていきます。

泥なんかもついてたりするので、ここは丁寧にやるのですが、これがなかなか楽しい。

思った以上に綺麗サッパリ取れます。

洗い終わると、そこには椎茸のような物体が鎮座しておりました。

表側。見た目が椎茸そっくり。
裏側。意外とちゃんと綺麗になる。

せっかくだから美味しく食べよう。

下処理が終わったので、どうやって食べようかな?と思ったのですが、中途半端な加熱では硬くてダメだろうということでしっかり加熱しておきたかったのと、せっかくなので美味しく食べたい。と言う事で、オイル煮にすることに。

少量の塩、醤油、ニンニク、鷹の爪、オリーブオイルで弱火でしっかりと煮ていきます。

20分ほどグツグツ。

よい感じ。

非常に美味しそうにできました。

さて、実食。

これ、ナマコとほとんど遜色がないです。

きちんとコリコリ感もあり、磯臭い風味もまんまナマコ。

違うのは生で食べられない?(食べれるかもしれませんが、刺胞動物な上に硬い)。ぐらいでしょうか。

やっていないのでわかりませんが、ナマコで同じ調理法をしたら同じ味になりそうだし、とても美味しくいただけました。

これはまた食べてもよいかもね。

で、もう一つあるんだけど・・・。

食べようかどうしようか迷ったのですが、やっぱり食べないで残りの一つは水槽で現在飼育中です。

みてるとさすがイソギンチャク。

その周りだけ魚は寄り付かないです。

コペポーダを入れてタイムラプス撮影。

今のところ、問題なく育っていますが、やはり排泄物で周りが汚れやすいようです。

まめに水換えをしないといけないような気が・・・・。

家主はどうなったのかというと。

とても大きかったので、美味しくいただきました。

おっきい。

ですが、ヤドカリのお話は今まで色々あるのでまた別の機会にしたいと思います。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございます。

いきもの。っていいですね。(おしまい)。

参考文献:

広辞苑

デイリーポータルZ ”ヤドカリが背負っている貝についてるイソギンチャクがおいしい。”

コメント

  1. 虚無子 より:

    ツイッタで何食べてるんだと思ってたらこれでしたか!笑
    表面だけ見るとほんと椎茸でしたね!
    下処理の過程見られて面白かったですー

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