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はじまりはアンドンクラゲ。
それはある暑い夏の夜。
友人達と三人でいきもの探しにいきました。
海面を眺めるとぴこぴこすぃすぃ。無数のアンドンクラゲが浮いている。
”なんか面白いものいないかなぁ・・・・。”
とふと目をおとすと、とそこに紛れて似たような奴だけどちょっと違うクラゲがいました。
見たことないクラゲだな。こいつ一体なんだろうねぇ?と友人達と話していると
え?? すぅーっと浮いてきて急に方向転換した気が、、、。
気のせいか・・・。
すぅーっ。すっ。
いや違う。え?これ何??
”あ、これ魚だ!。”(イトヒキアジの幼魚?)
”網!あみ!Ami!”(こんな時にってなんで同じ言葉を3回繰り返してしまうのでしょう)。
変則的な動きのおかげでようやく魚だとわかる。慌てて捕まえようとするが、手元に網がない!。(網は別のところに置きっぱなしでした)。
あれこれして捕まえようとするも、全然ダメ。
そうこうしているうちに すい〜。謎のお魚はどこかへ行ってしまいました。
(クラゲの中に紛れてゆっくりに泳ぐので全くそのように思えなかったのでした)。
くそ〜。逃した魚は小さい。もう一回来ないかなぁ・・・残念がる私。
またそのうち来るでしょ。と友人達。
しかし、その次の瞬間どでかいコウイカが出現!。目の前を悠々と泳ぎ始める。
全員一気にそっちに気を取られてしまいました。
ま、コウイカは全くエギに反応せず、釣れませんでしたけど・・・・。
あんた、一体なにもの?。
私はさっきの魚の正体が気になって仕方がなく、そのためその場所から動くことができないでいました。
あれからどれくらい経ったか、粘っていると遠くの方から近づいてくる4本の線が水面にちらりと見えてきました。
”キタキタきた!。” 今回は二匹いる。今度こそ正体が見たい。が!。結構遠い・・・。
その頃には、私の愛用のオートキングギャフ550(現在は底が抜けてガムテープで補強)。にガサガサ網を換装したものが手元に準備されていました。
このアイテムは非常に便利で、先を交換するだけで、魚・イカはもちろん、水面で泳ぐヌタウナギやモンクロシャチホコ、はてやススメバチの巣まで捕獲した、まるで魔法のアイテムなのです。
注意:タモの柄はラフに使っていると、あちこち割れてカーボンがささくれ立ってきます。
軽く遠くまで伸ばせるので非常に便利なのですが、ボロボロになってくると間違いなく、ギャフを伸ばす際にささくれたカーボン片が、あなたの小指の外側を直撃することでしょう。
カーボンは非常に細く凶悪なくらい鋭利なので、刺さると非常に痛いです。
おまけに簡単に抜けずに最悪中で折れてしまい、痛みが持続します。
へたに魚に刺される痛みよりよっぽど酷いので、手袋をつけるか、なるべく新しいものを使いましょう。
(いまだに、小指を爪で確認してみると鈍痛が取れません)。
ということで、結構距離あるけど、まぁなんとか届くだろうと、果敢にチャレンジしてみました。
友人達とあーでもない、こーでもない、と何度か繰り返しているうちに流れによって手元に少しずつ近くへ、一匹目を確保!。うぉーやった。歓喜する三人。
あげてみると、”え?イトヒキじゃないしめちゃくちゃ黄色い。予想外すぎるっ!。”で、この魚、ナニ?。
といろいろ混乱しているが、とにかくバケツに入れる。
改めて見てみるとお魚がね、美しいんですよ。胸鰭の動きなんかフラメンコ見ているみたい。
しかもスケスケ。泳いている時は、クラゲのように青っぽく見えましたが、実際は全く違っていました。
想像の斜め上が来ると、人って嬉しいもんですよね。
めちゃくちゃ興奮しながらも、もう一匹がいるので早々に戻ること数分。
無事にもう一匹追加。(掬うとあの綺麗な長い鰭が切れてしまいましたが)。
みんなでわーだのきゃーだのわからんだのやっているうちに、友人の一人がコッソリと名前を調べていてくれていたみたいでした。(さすが)。
”キハッソクだって!”
おおお。ありがたい。めちゃめちゃ小さいけどこんなのいるんだと感動。
バケツに海水を大量に汲み持ち帰ることに。
キハッソクを召喚。
ドキドキワクワクしながら帰宅。
うはぁ。めちゃくちゃ可愛い。外で見た雰囲気も良かったけど、また別物ですね。本当に小さいなぁ。
水槽を準備するまでの間ここで待っててね。
水槽に入れて黒バックで。こちらの方が鰭の黒いのが目立たなくなってより綺麗な雰囲気に。
特徴的な鰭(背鰭棘)は一体、身体の何倍あるのだろう撮影したものをいろいろ確認したところ、体1に対しておよそ12倍ほどの長さでした。
体長は鰭除くと2センチ程度なので、24センチ。あなたずいぶん盛りましたね。
しかもクラゲのなかに紛れてるってかなり強者じゃないですか。
捕食者に対してのカムフラージュに使うのだろうか。切れても再生するだろうし。いきものは凄いなと感心しかり。
飼育については餌はテトラミンとメガバイトで様子を見ながら。水換えも落ち着くまで頻繁に。
こんな癒しの魚いたら絶対毎日楽しいはず。
数日経つと、背鰭棘の根本が黒くなってきました。少し大人に近づいているのかな?。
と世話するのを毎日楽しみにしていたのですが、あまり長生きせず、10日ほどで落ちてしまいました。
慎重にしていたのに何故だ・・。ぴえん。
なんとか綺麗に残せないかな・・。
私はなかなか捨てられないタイプの人間で、落ちてしまった個体をこのままどうにか保存できないかな?と思い、いろいろ思案しました。
袋に水を詰めて冷凍にすれば、良いのかもしれませんが、冷凍庫の肥やしにするのはなぁと思い、(冷凍庫はいつも満員御礼)結局いつもの特製つけだれに。
またあれやこれややってできたのがこれです。
色が抜けてしまうことも考え、着色したものとそのままのもの二種類を作ってみました。
時間が経つにつれ、色が抜けてくるのだろうなと思いつつ経過を見ていますが、やはり色抜けは避けられず。
今までも何度かチャレンジしていますが、色付きの魚になると極端に難易度が上がるのは何故なんでしょうかね。汚れも出てくるし・・・。(簡単に言えばみすぼらしくなってしまう。)
なんでも一朝一夕にはうまくいかないということを痛感しました。
また出会えたら。
今回もとても素晴らしいいきものを見れて眼福でした。
うまく育てることがことができなかったのは悔やまれますが、もし機会があれば別な環境で飼育にまた挑戦できたらなと思います。
それと成魚をぜひ食べてみたいところ。(美味しい・不味いと言われていますが、食べてみないとこればかりはわかりませんので)。一体どんな味がするかな?。
まぁ、全てはタイミングだと思うので、焦らず気長に待ってみたいと思います。
コロナの影響もあり、なかなかソロワークでしか動けませんが、落ち着いたら(いつ落ち着くのだろう・・・)
また、みんなで探しに行けたらいいなぁ。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございます。
また見てね!(おわり)。
コメント
こいつかわいかったですね!上から見た色と実際の色が全然違っていて、人間の目って案外あてになんないのねって思えた良い経験でした。また生き物探しお供したいです!
本当ですね!。あんなにまっ黄色なのに見た目にはどこにもなかったですよね。
青く揺らめく姿を今でも思い起こします。
またいきましょう〜。